セッション07

霊的体験と霊的目覚めにはどのような違いがあるのでしょうか。そしてそれは、まったく違うものなのでしょうか。そのような疑問に答えるセッションです。
 
ここでジェイムズは「意識の場」という無意識を前提にした意識論を展開します。
そこに流れる超自然主義は、AAにも継承されました。またその理論を前提としたジェイムズの厳格に「唯一絶対」という視点を排除する多元主義もまた、AAにとって重要なものです。
「意識の場」を前提としたジェイムズ流の超自然主義は、まさに科学と宗教の調停者としてのプラグマティズムの思想家にふさわしい心理学理論でしょう。その見取り図は、スポンサーをやる者にとってはとても役に立ちます。人格の変化の原動力がどこから来るにせよ、スポンシーの自己がどのように変化しなければならないのかの大まかなイメージを与えてくれるからです。
「宗教と科学との間の豊かな中間地点に立脚するAA」というAA像は、現在の日本のAAで共有されているとは言い難いと感じます。しかし、本来のAAはどのような思想的立ち位置を取っていたのかを理解しているAAメンバーを育てないと、各メンバーがAAのこれからのビジョンを描くこともできないでしょう。 AAの思想的立ち位置を伝えていく試みを続けていかなければ、原理は正しく再生産されません。
私たちはジェイムズの「意識の場」という概念から学び取らなければならないことがあるのです。